『サンリオデイズ いちご新聞篇』発売記念ファンシー・トークナイト!に行ってきた
恵比寿amuにて開催された『サンリオデイズ いちご新聞篇』発売記念ファンシー・トークナイト!に行ってきました!
出演はサンリオデイズの著者で編集プロダクション・タイムマシンラボの竹村真奈さん、株式会社サンリオコンテンツ事業部・いちご新聞元編集長でサンリオデイズ監修の高桑秀樹さん、サンリオデイズ・魔女っ子デイズなどのアートディレクション担当のデザイナー福間優子さんの3人。
なんて豪華な出演陣なんでしょう!!震える!
個人的に忘れたくない内容だったので備忘録として残しておこうと思います。超長いです。
イベント会場の展示内容
イベント会場の2Fには、サンリオデイズ制作資料コーナーや、70~90年代のいちご新聞バックナンバーや懐かしのグッズなどが展示されていました。
▼いちご新聞バックナンバー
うわあああ全部欲しいいい!!なんてレアな!
まず、いちご新聞を知らない人のために説明ですが、いちご新聞とは1975年から発行しているサンリオの月刊誌です。
このレシピとか、全部かわいすぎる~!!!当時のこの印刷の感じとかたまらないですねほんと。
青山みるく先生のページ
青山みるくさんのイラストも本当に可愛い!いちご新聞ではないけど、児童書とか雑貨とか、青山みるくさんの絵にもかなり影響受けました。
なぞのキャラクターオールスターズ
知っているキャラにまじって良く解らないのもチラホラ。時間無くて読めなかったけど、サンリオ以外のキャラもいる~
キャラクターが並んでるページって楽しいですよね。
あとやっぱりこの頃の女の子のフォルムがかわいくて大好きです。
▼商品広告
ぎゃあああかわいい。発作がでるかわいさ
いつも思うけど、過去に行って買い占めたいです。このまま今発売して欲しいほんと。キキララの変わらぬ可愛さと永遠に廃れないこの色の組み合わせに改めて脱帽…!!!
ファンシーオブクイーンですね!サンリオはやっぱりキキララだな。私の中で。
▼『サンリオデイズ』制作資料コーナー
素敵な本のこういう資料を見れるって本当に貴重だし嬉しい。
サンリオデイズ第一弾、第二弾のどちらの表紙も特色が使ってあってもうそれだけで手元に置いておきたくなる一冊です。特色ピンクのかわいさってあれ一体なんなんでしょうね?誰か解明して!
1冊めの表紙に使われていたイラストは、サンリオの昔の包装紙だそうです。知らなかった!
この包装紙、夏に出たいちご新聞の付録のレターセットにも使われていました。今回のイベントのお土産にもなっていたけど、全種類かわいくて夏に何種かまとめ買い。
これ全部昔の包装紙だったんですね!かわいすぎる!!ポスターにして売って欲しい~!
▼これも、いつ買ったか忘れたけどいちご新聞の付録。
いつも、ほぼ付録目当てにいちご新聞を買ってます。付録なのに豪華!特に紙ものの付録が最高です。
話は戻って、サンリオデイズの色校!
トークショーで、いちご新聞のあの大きいサイズを小さくまとめるのが大変だったと竹村さんが言っていました。そして、いちご新聞篇は2ヶ月で作ったと聞いてびっくり。
山のようにある過去資料から載せるものを選ぶだけでもすんごい時間かかりそうなのに!その宝の山に埋もれて寝たい
▼50周年記念本の制作資料コーナー
こちらは、50周年のイベント会場で発売されたアニバーサリー本だそうです!ひょーーかわいい。
欲しい!限定本だから買えないらしい。買えないと思うと尚更欲しいいいい
いちごにカットされていたり、さりげない部分の模様だったり、制作陣のこだわりがみえる本て本当に素敵だしファンは嬉しい限りですね!
▼懐かしのグッズコーナー
▼いちごメイト(いちご新聞読者)に配られた幻のレポート用紙
サンリオ本社見学に行った時にいちごメイトにレポートしてもらう用に配られたレポート用紙だそうです。欲しい!というかサンリオ本社見学とか行ってみたい!
昔はサンリオ本社ってすごいファンシーな建物だったらしいです。どんな建物だったんだろう
▼タキシードサム
小学生の時に空前のペンギンブームが学校女子内で起きた時に、タキシードサムのグッズ色々買ったなぁ。真似してイラストもたくさん描いた!私のペンギンの描き方の基盤はタキシードサムと言っても過言じゃないです。
それにしても、タキシードサムのかわいい乾電池があるけど、液漏れとかしないでとっておくの大変そう…
トークイベント備忘録
続いて、トークイベントの内容備忘録です。
サンリオデイズの制作秘話やキャラクターの制作過程やサンリオ裏話などが中心でした。
仕事を選ばないキティちゃん
見境なく(笑)色んなものとコラボしていて仕事を選ばないと言われているキティさんですが、その事について「キティちゃんは仕事を選ばないのではなく、誰とでも仲良くするのがキティちゃんなんです」と高桑さん。なんてサンリオらしい素敵な答えなんだろう。色々な事情はあるにしろ、そうゆうことなのねえええ!!と頷いてしまいました。
キティさんの3代目のデザイナーさんである山口さんは、流行りのものを取り入れていくのが好きな人らしく、それを聞いて今までのキティさんの変貌の疑問が一本の糸で繋がりました。
振り返ると、いつの時代もキティさんは色々な姿になっていたな~と。
高校の頃、ヒョウ柄やハイビスカスが流行った時もキティさんはしっかりヒョウ柄やハイビスカスを取り入れていたし、小学生の頃に3Dが流行った時はきちんと3Dになってたな~なんてぽやぽやと回想。。
キティさんはもうサンリオやキティファン向けではなくコレクター向けになってるのかな?と近年感じていたのですが、なんだか色々あるんですね。個人的にはキティはとくに好きでは無いので別にいいんですけど、初期の頃のキティ好きはどう思ってるんだろ~。特に好きなキャラではないにしても、初期のキッチュでシンプルな配色とデザインのグッズは今みてもやはりすごくオシャレで洗練されていてかわいいので今更ちょっと集めたくなってます。
サンリオキャラクター初表紙
竹村さんが編集長をつとめていたGirlieで、初めてサンリオのキャラクターを表紙に使ったそうです。竹村さんが本屋さんで雑誌Hの表紙にミッフィーちゃんが使われているのを見て、日本人ならマイメロがいるじゃないか!ということでマイメロちゃんが表紙に!
2004年のGirlie。これを機に、サンリオのキャラを雑誌に使う事が増えていったそうです。私もこれ持ってますが、ジャケ買いならぬ表紙買いでした。
全然関係ないけど、この画太郎大先生のGirlieも表紙買いしたやつです。
インパクトのある表紙や好きなキャラの表紙ってそれだけで手にとってしまう~
消えていったキャラクター達
サンリオには短い期間しか発売せず、消えてしまったキャラクターが何個かあるというお話でした。
その1つがサンボ・アンド・ハンナというキャラクター。「黒人差別」と団体から苦情がきて発売中止になったそうです。
チビクロサンボやダッコちゃん、カルピスのマーク等、この時代は色々消えていったものが多いみたいですね。
差別だと騒いでそれを商売にしてる人達はいつの時代もいるのだな~と思ったり、何かを作る時はそういう事にも気をつけなければいけないのだな~と改めて思いました。
サンボ・アンナ・ハンナについてサンリオは「傷つく人がいるのならやめましょう」という事で発売中止にしたそうです。キャラクターを扱うサンリオの企業理念がとてもシンプルで素敵だと思いました。
因みに、たあ坊が発売中止になってしまったという噂がありましたがこれはただの都市伝説だったらしい。昨日まで本当の話だと信じてましたよ…!やっぱりソースの無いうわさ話は信じちゃだめですね!
サンリオショップのオマケ
サンリオショップで買い物をすると、小さいオマケが毎回貰えるんですけど、このオマケって昔はプレゼント用じゃないともらえなかった物だったそうです。
自分用なのにプレゼント用だと嘘をついて貰う子が続出して、その噂を聞いたいちごの王様(社長)が「子供に嘘をつかせてはいけない」と言って、買い物した人全員にあげるようになったらしいです。このエピソードにとても感動!
サンリオのオマケって、オマケなのにすごいちゃんとかわいく作ってあるんで、地味に集めてます。
ボツキャラ&いちご新聞から産まれたキャラクター達
ゴロピカドン、バッドばつ丸は実はボツキャラだったそうです。
ボツになったキャラクターを、デザイナーさんがいちご新聞編集の人に持ちかけて、いちご新聞の人達がそのボツキャラを救済するかのように特集を組むことが当時良くあったそうです。
そしていちご新聞から人気が出て改めて商品化!などという流れになったり。そんな流れでばつ丸は誕生したらしい。
このバッドばつ丸も最初は口が◎←こういう丸い形だったらしいのですが、これも黒人差別だ!と過剰反応されて後々四角い口に修正されていったそうです。
るるる学園の作者はるるる学園のキャラクターだった!
なんと、るるる学園はサンリオ社員がモデルだったそうです!衝撃。登場人物全員実在する人達だったとは。
この「雨田テルミちゃん」キャラの人が作ったキャラクターなんですって。びっくり!
るるる学園のノートとかレターは漫画や心理テストがついていたりですごい楽しくて大好きでした。
私が小学3年生頃(93年頃)流行ってたキャラクターだけど、お話を聞く限りこの90年代前半くらいからサンリオのキャラクターは一気に様変わりしていったとかなんとかって。新しい方向に行く転換期だったんですかね。
90年代は小学・中学時代なので、1番身近にファンシーグッズがあった頃なので何かと思い出がたくさんあります。
デザインじたいは70~80年代の物が大好きだけど、リアルタイムにみてきた思い出も大切にしたいですね。
日本と海外のキャラクター事情
1番意外だったのが、サンリオのキャラクターでキキララは海外受けしないということでした。こんなにカワイイのに!!!
海外では人物のキャラクターはあまり受け入れられないみたいです。だからキティちゃんやマイメロ優勢なんだそうで。キキララの話で、こんなに髪の色やアウトラインの色が変わっても崩れないキャラクターはすごいという話をしていて、本当そうだな!と思いました。時代によって色んなキキララのカラーがあるけど、それぞれ全部かわいいな~。
画力が半端無かった当時のデザイナーさん達
当時、まだデジタルじゃなかった時代のデザイナーさん達のお話。
1人のデザイナーの人が1つのキャラクターを描いて、それを元に色んなポーズや構図を他のデザイナーさんがどんどん描き起こしていくやり方で作っていたそうです。
当時のデザイナーさんの画力が凄まじかったから出来たことだと言っていました。だから水彩風の絵柄もできたんだと。なんてかっこいいんだろう!
因みに、マイメロとキキララの作者は同じ人だそうです。
私はリアルタイムでは無いにしろ、サンリオのアナログイラストにかなり影響受けているので、それらを生み出したデザイナーさんのお話が聞けてすごく刺激になりました。とてつもないかわいさのこのアナログイラストには、デザイナー魂がふんだんに注入されているのだな~と思うと心がふるえます。今その方たちは引退されてしまったのでしょうかね?
サンリオアナロググッズ原画集とか出てほしいなぁ!!
復刻版の行く末
サンリオファンなら誰しもが望んでいるであろう色々な過去のキャラクターの復刻版グッズ!これについてのお話も聞けました。
復刻版を出そうとしても、もう本社に残っていないグッズが結構な数あるらしく(えーー!そんなことってあるの?信じられないもっと全部大事にとっておいておくれよ!と叫びたいです)商品の細部がどうなっているか解らない物もあったりで、それじゃあ復刻版じゃないじゃないかというデザイナーさんの声があったりで、なかなか難しかしい部分があるらしいです。
確かに、完全復刻じゃないと「復刻版じゃない!」とファンも言うだろうな。例えばセーラームーンのステッキとかも、復刻版というからには完全に復刻して欲しいと思うし。これはちょっと納得。
あと「過去のものをやるより新しいキャラクターを生み出したいから」と言うデザイナーさんの気持ち事情もあるのだと解りました。自分もイラストレーターをやっているのでこういうデザイナーさんの心情はとても解る…!
でもサンリオファンとしては、ぐぬぬっっ…て感じでした。
生まれる前に発売された当時のグッズを手に出来なかった身としては、復刻版じゃなくてもいいからリバイバルであのテイストの商品を今も出して欲しいなぁと、切に願っています。
でも高桑さんいわく、復刻版が人気で売れるという数字もきちんとデータとして出ているらしいので、これからも復刻版と新しいキャラクターどちらも同じ力量でやっていく方針とのことです。それを聞けただけで歓喜でした。
それはそうと過去のグッズで無いものが多いという話を聞いて、アナログイラストの原画はもっと残ってないんだろうな~と;ω;
以前、サンリオグッズコレクターの方のブログを読んでいたら、その方もアナログイラストグッズの大ファンのようでサンリオに原画の保管や展示について問い合わせしたと書いていて、それによるとやはりちゃんと保管してないっぽい事を言われたそうで。。まさかそんな!あんなお宝を保管してないわけがない!と半分信じられずにいたんですが、やっぱり保管してなさそうですね。。どうなんでしょう。今残っているやつは大事に保管しておいてほしいな~><そしてアナログ原画展をやってほしい。
当時のサンリオデザイナーさんの圧倒的画力を生でみたいです。
まとめ
他にも、キャラクターを使用せずにいちご新聞を作れ!と言われて、タカラリカちゃんを表紙にもってきて特集を組んだらファンから大バッシングされた話などなど…色々お話してくださいました。
とりあえず覚えてる事全部書きました。思い出したらまた追記しておこう!
今更だけど質問コーナーで、ミッフィーちゃんに訴えられた話を聞いてみればよかったなあああ!今思いついたよ。
サンリオって1番身近にあったファンシーなものだったのもあるけど、私だけじゃなく今イラスト描いてる人は影響受けた人たくさんいるだろうな。フレッシュパンチっぽいイラスト描いてる人も良くみるし、この辺のテイスト大好きな人たくさんいるしね!
素敵なイベント&貴重なお話を聞けて本当に楽しかったし、自分のイラストの仕事をやるうえでもかなり刺激になりました!あ~良い時間だった。
以上、備忘録でした!
|