りぼんフェスタ2015『りぼん60周年 池野恋×水沢めぐみトークショー』に行ってきた。
昨日は品川インターシティホールで開催中の『りぼんフェスタ2015』に1人で行ってきました。アラサー女お一人様で、りーぼーんりーーぼんっ!!です!!
りぼんフェスタっていつからやってるんだろう?私が小学生の頃(90年代半ば〜後半)も何かイベントやっていた気がするけど、なぜか特別な人しか行けないイベントなのだと思っていて行った事一度も無かったです。
今回、会場限定グッズに『60周年記念ポストカードセット』がある事をりぼん60周年関連のニュースで知り、行く事にしたわけです!
これがその『60周年記念ポストカードセット』です。10作のセット。
最初は物販だけが目的だったのですが、なんと池野恋先生と水沢めぐみ先生のトークショーが午前中にあるという事を後で知り、午後にふらっと行く予定を変更して開場時間から行くことに。
そんなわけでまずは簡単にですが、トークショーレポです!
りぼん60周年 スペシャルトークショー 池野恋先生×水沢めぐみ先生
トークショーの行われるステージエリアはすごい人で座席はとっくに埋まっていたので立見で観覧。立ち見つら…!でも楽しみにワクワク待機!!
司会はりぼんの編集長さん。編集長さんがお二方を呼び込み、トークショーのスタート。
池野恋先生も水沢めぐみ先生も初めて見ました。ずっと憧れていた先生達を目にし、なんだかすごくドキドキ!二人共、素敵さがにじみ出てるというか、優しいオーラが漂っていて作品とすぐリンクしたというかなんというか。
ときめきトゥナイトの設定
池野恋先生の『ときめきトゥナイト』に登場する真壁君は、最初は王子という設定は特になかったそうです。ときめきトゥナイトって三世代三部作になるくらい長編ですけど、最初はこんな壮大なストーリーではなかったとか。
それはそうと、トークショー中、水沢先生と池野先生はお互いを「めぐたん」「恋ちゃま」と呼び合っていました。池野恋先生が何度も間違えて「水沢先生…あっ、めぐたん」て言い直してたのが面白かったw
『姫ちゃんのリボン』は最初1年間の連載予定だった。
続いて、水沢めぐみ先生の『姫ちゃんのリボン』のお話に。
最初にエリカが姫ちゃんにリボンを渡す時に期間は1年って言っていたけど、回を重ねるごとに人気がどんどん出てアニメ化も決まったりで、終わるに終われなくなってしまったらしく、大人の事情で1年間という設定は無しになって延長したんだそうです。
途中、王様が「1年というのは無しじゃ」的な台詞を言ってるらしい。後で探してみよ〜。
水沢先生は、サリーちゃんとか魔法使いが好きで自分も魔法を使う話を描きたくて描いたのが姫ちゃんのリボンだったんだそうです。水沢先生のどの作品にも共通するメルヘンちっくさはそういうところからきているんですかね。
そして『姫ちゃんのリボン』は、これはアニメ化する!と思いながら描いていたら本当にアニメ化になったんだとか。
そのため、アニメ化した時にアニメーターさんの事を考えて、制服はわかりやすいシンプルなものにしたり、夏服と冬服にあまり違いがないようなデザインにしたそうです。
池野恋先生と水沢めぐみ先生の関係性
池野恋先生と水沢めぐみ先生はデビューは半年差しかないらしく、水沢先生が半年後だそうです。ときめきトゥナイトが長編のせいか池野恋先生はもっと先にデビューなイメージがあったけど、そんなに変わらないんですね。
そしてそんなお二人は、パーティで出会ってお互いのお家に遊びに行ったりして仲良くなったそうです。
空色のメロディについて
姫ちゃんのリボンだけでなく『空色のメロディ』などについても沢山お話してくださいました。
最初に「外国の設定でやりたい」と先生が言ったら担当さんが「外国が舞台の話は受けない」と難色を示したらしいです。それでもその外国の設定を押し切ったんだとか。
外国が舞台の話は受けない!と思われていたのに人気作となって、水沢先生すごいしかない。
当時の付録について
付録制作についてのお話も大変興味深かったです!
当時は紙モノの付録が主流だったから、どんなものにするかを漫画家の先生達自ら企画やデザインの段階から関わっていて、みんなで一緒に考えて作っていったんだそうです。大変だったけど楽しかったと言っていました。
池野恋先生は、トランプの付録は一枚一枚違う絵だから自分だったらもらって嬉しいから好きとのこと。少女の気持ちを心から分かってくれてる池野先生ばんざいですねToT
付録は漫画家の先生達もやるのが憧れで、りぼんで付録をやりたいから投稿先をりぼんにしたという先生方も多いそうです。
結婚後の少女漫画家人生
お二方どちらもご結婚されて子供もいらっしゃいますが、女性としての漫画家人生についての話もすごくよかったです。
結婚したり出産したら、漫画家は感性が変わってしまうと言われていたらしいのだけど(そうなのか…!)結婚しても子供が生まれて母になっても、感性というのはずっと変わらない。乙女な部分は変わらない。と、なんだか超素敵なことをおっしゃっていました。
りぼん漫画家のみなさんはずっと乙女なんですね。250万乙女バンザイ!
30分という短い時間でしたが見ることができて本当に良かったです!いつかサイン会にも参加してみたいな。
りぼんフェスタの会場・イベントレポ
トークショーが終わった後は、グッズを買ってゆっくり会場をウロウロしました。
現在りぼんで連載中の作品に加え80〜90年代の作品の生原稿・カラーイラスト原画も展示されていました。
赤ずきんチャチャ、ママレ、天ない、ご近所、姫ちゃん他にも色々!当時自分が読んでいた漫画の原画が…!!!さくらももこ先生と矢沢あい先生の原画は昔イラスト展で観たことあったのですが、他の漫画家さんのは初でした。生原稿もカラー原画、本当に綺麗!!
あと、現在りぼんで連載中の漫画家さんたちの原稿と原画もやっぱりすごく綺麗でした。
プロってこういうことか〜みたいな。小学生向けの少女漫画って、高校生や大人向けの漫画よりも線のメリハリがあったり描き込み密度が多くてトーンも細かったりするから、原稿とかその綺麗さにまず感動しますね。本当になんかキラキラしている。
さくっと見て帰るつもりが、原画コーナーですでに結構なボリュームでガッツリたっぷり観てたらあっという間に時間が過ぎてゆきました。
りぼん漫画家大先生達のサイン
原画は撮影禁止だったのですが、場内には直筆のサイン色紙もたくさん展示されていてこちらは撮影OKでした。60人の作家さんの色紙は圧巻でした。自分が当時好きだった作品中心に撮りました。
水沢めぐみ先生/姫ちゃんのリボン
吉住渉先生/ママレードボーイ
彩花みん先生/赤ずきんチャチャ
矢沢あい先生/天使なんかじゃない
池野恋先生/ときめきトゥナイト
高田エミ先生/ねこ・ねこ・幻想曲
さくらももこ先生/ちびまる子ちゃん
小花美穂先生/こどものおもちゃ
椎名あゆみ先生/ベイビィ★LOVE
藤田まぐろ先生/ケロケロちゃいむ
高須賀由枝先生/グッドモーニングコール
谷川史子先生/くじら日和
藤井みほな先生/GALS
萩岩睦美先生/銀曜日のおとぎばなし
陸奥A子先生
柊あおい先生
一条ゆかり先生/有閑倶楽部
津山ちなみ先生/HIGH SCORE
ふぁーーーーなんてうつくしいんでしょう…!?!
ずら〜ッと並んだサイン色紙をみていて、小学生の頃漫画家さんのこういうの好きだったな〜とかも思い出したりなんかしました。
添えられるコメントも漫画家さんによって様々で。
そしてそして、会場入口付近にりぼん漫画家さん達のホワイトボードの寄書きもありました。
ホワイトボードなのにこの綺麗さ…!すごいな〜。自分も一応絵の仕事をして生きてはいるけども、こんな綺麗に描けないよ。自分の画力の無さなど無力さを痛感ですよほんと。
本日トークショーに出演された、池野恋先生と水沢めぐみ先生のところアップ。
あ〜美しい。ときめきトゥナイトは第三部の世代だから真壁君とか良くわからないけど美しいわ〜。
その他、会場の60周年記念関連いろいろ
ホワイトボードの近くにりぼん60周年関連のガチャコーナーも。こどちゃスイングの先行販売もしていました。
あと、会場の色んな所にりぼん一番くじのキャラパネルが。
全部は時間なくて見つけられなかった…。
会場地下1Fでは、歴代のりぼん表紙がタブレットで見れたり、アニメ化した『姫ちゃんのリボン』『赤ずきんチャチャ』『ママレードボーイ』『こどものおもちゃ』『ご近所物語』の第一話が上映されていました。
立ちっぱなしで疲れたので休憩がてら座ってアニメ鑑賞。
結局ぜんぶ観てしまったのですが、ご近所物語のアニメは初めて観たかもしれない!ご近所がアニメ放送開始したのが95年で私はちょうど小学5年生。
丁度この頃、少女漫画のアニメとか卒業していった時期で、セーラームーンもだけどそういうのだんだん観なくなっていたんですよね。更にご近所は朝の放送だったので起きれなかったりで何だかんだで観ずに終わっちゃった気がする。漫画は読んでたけど。
こどものおもちゃはあのアニメのノリについていけないのと、女児アニメ卒業な方向だったのもあって数回で見るのやめちゃったのです。
でも、昨日約20年ぶりにみたら、なんかすごい面白かった…!当時苦手だったアニメの騒がしいスピーディなミュージカルみたいな演出も、面白い〜!今全話観たい。
トークショーみて物販買って、ささっと昼前に帰ろう〜と思っていたのに、何だかんだで気づいたら夕方15時過ぎ…!
予想外に満喫してしまいました。
配られたショッパーに入っていた集英社関連のフライヤーに、りぼんやマーガレットで連載中の漫画の試し読み漫画が入っていました!
わーーこういうのいいですね。
りぼんをとうの昔に卒業してしまった今ですが、なんか面白そう…!久しぶりに現在の『りぼん』をちょっと読んでみたくなりました。生原稿みてちょっと気になる作品もあったので、単行本買ってみようかな。
柚原瑞香先生の『なないろ革命』もこの試し読み本に収録されていたのですが、主人公の友達役のゆゆちゃんがすごい嫌なやつ系で読んで早速苛々しました!まだ一話なのに…!
ピーチガールのさえちゃんみたいな厄介な子なのかもしれません。
それと、春田なな先生の『つばさとホタル』も面白そう!何より絵がすごいかわいい〜
春田なな先生は私が高校生の頃にデビューだったと思う。当時と絵柄結構変わっていてびっくりしました。10年以上たったら絵柄やタッチ変わるのなんて当たり前だけど、久しぶりに見てプチ衝撃でした。当時も今も素敵!
この試し読み本は後でじっくり読もうと思います。
60周年のポストカードセットとトークショー目当てに行ったりぼんフェスタでしたが、それ以外もとっても充実して楽しかったです!
何より新しい発見があったし、また漫画いっぱい読みたくなりました。
漫画家さんてやっぱりすごいな。ずっと憧れの存在だし尊敬する。
以上、初めてのりぼんフェスタ感想でした。
来場者年齢層は意外と大人が多かった気がする。やっぱり60周年効果なんでしょうか?小学生はみんなすごい楽しそうだった。
なかよしも60周年で何かイベントやってほしいな〜
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