90sキッズ〜84世代の回顧録〜

90年代に子供時代を過ごした人のブログ

DA PUMP「U.S.A.」の盛り上がりに、ライジング全盛期世代でハロオタな私がワクワクした話

Youtubeでハロプロの曲を流しながら仕事していた5月のある日の事でした。
ハロプロの関連動画になぜかDA PUMPのMVが。なんとなく目に入りながらもそのままスルーして作業していたのですが、しばらくすると自動再生でその曲が流れてきたのです。U.S.A.が…!

DA PUMPのUSAを聴いたハロオタ

昔、スーパーユーロビートだかパラパラ系のコンピだかに収録されていた曲では…?
カバーかな?そんな記憶を辿りながら気になりMVを視聴。

MVを観て、ハロプロの関連動画にこの曲が出てきた意味を何となく把握。そしてツイッターと2ch某所を覗くと「DA PUMPの新曲がハロっぽい」と既にオタ界隈で話題になっていたのです。

U.S.A.のMVとジャケ写を観た時の既視感

原曲(Joe Yellow)を聴いた事があったから、このMVが無かったらそこまで「ハロっぽいなぁ」と思わなかったかもしれません。

U.S.A. ミュージックビデオ

このMVのどの辺がハロプロっぽいのかと言うと。
(是非、再生しながら読んで下さい)

  • 冒頭、画面いっぱいに出てくる「DA PUMP」と「USA」のネオンぽい文字
  • イントロで一列に並んでいるメンバー
  • 引きのアングルで、黒背景&つるつるの床でひたすら踊っている
  • たまに挟まるISSAのリップシーン
  • カタカナで「アメリカ」のネオン文字

この絶妙な癖の強さに加え、印象に残る「いいねダンス」の振り付け。最高すぎる…!

一見ダサいと思われる中、かっこよくキレキレに踊り歌っているギャップ。
演者に魅力があれば、壮大なセットや豪華な演出が無くても素晴らしいのだなと思わせてくれるのです。

U.S.A.では「ダサかっこいい」がキャッチコピーみたいになっていますが、ダサさ故にメンバーの本質的な魅力が際立ちまくるんですよね。
最初は「ダサい」と感じたとしても気づいたらそれが「カッコいい」になる不思議。

ISSAもインタビューでこう言っています。

自分なりにダサくならないように努力していれば、あえてダサい方向に行ったとしても、ちゃんと人に見てもらえたり、楽しんでもらえたりするダサさがあると思うんです。

引用:Lmaga.jp インタビューISSA「U.S.A.を突破口に伝えたい」より

DA PUMPのUSAを聴いたハロオタ

ハロプロもまさにこれで、ダサいかもしれない事を真剣にずっとやってきたわけです。頭にでっかいブリブリのリボンをつけた女の子がカッコよく歌い踊る。それはもはやダサいけどめちゃくちゃカッコいいのです。

それではここで、似ている…と思うハロプロのミュージックビデオを1つご紹介。

モーニング娘。/ブレインストーミング

曲はユーロビート調では無くEDMですが、MVの雰囲気がちょっと似ていませんか。
DA PUMPのとはクオリティが全然違うかもしれませんが。全部が似ているというより、ちょっとした部分の既視感にシンパシーを感じてしまいます。

このDA PUMPのMVを撮ったのはWHYTEさんという方。

ちょっと話それますが、90年代後半にPRECOCI(プレコシ)っていうキッズダンサーの番組がテレ東でやっていました。WHYTEさんはその元プレコシメンバーだそうで。
ダンスをやっていた友達が「プレコシにいた人だよ」って教えてくれて一人でテンション上がっていました。
観ていた人います?!プレコシ…!覚えてる人ー?!

U.S.A. ジャケ写

話は戻りまして、ミュージックビデオに続いてこのジャケ写…!
※画像はAmazon画像リンクを使用しています。

これを見て真っ先に思い浮かんだハロプロ関連のジャケ写がこちら。


モーニング娘。/Ambitious!野心的でいいじゃん

久しぶりに見たけどダサ過ぎるね…?!

他にもあります。

  
順番に、
松浦亜弥/ダブルレインボウ
モーニング娘。/わがまま気のまま愛のジョーク
スマイレージ/ええか!?

ハロプロにはこういうのが過去20年で山のようにあるんですよね。

何だろう、かっこいいとかカワイイとかそういう部分ではなくて、パス抜きして背景にバーンと貼り付けた感というんでしょうか。合成ならではの人物写真の鮮明さがダサさを強調するんだと思いました。

違和感無し…!

でもこうやって見るとMVなんかは、DA PUMPのはダサいというより「癖が強い」という感じに思えてきますね。奇抜だけど全体の完成度が高くて。

ハロプロとDA PUMPの「ダサい」が決定的に違うのは、ハロの場合はDA PUMPのように敢えて狙ったダサさではなく、本気でやったのがめちゃくちゃダサい!というのがこれまで多かったという事…。

今はそれがハロプロの色で良いところであり好きなところですが、リアタイの時は「何でこんなダサくするの?!女子に受けないじゃん!」と絶望するほかありませんでしたし、これまで何度も何度もヤキモキしてきたのを思い出します。

「発売記念イベントでコールをしよう」密かに盛り上がっていたハロオタ達

DA PUMPは今回初心に戻るという事で、ショッピングモールでのリリースイベントツアーを開催しました。そしてハロオタ界隈では「U.S.A.のリリイベに行ってコールをしよう」という流れに。
私は仕事で行けなかったのですが、リアルタイムでずっと追ってきて何だかすごく楽しかったので思い出として残しておきたくこのブログを書いている次第です。

「ハロオタとコール」の昔話

「ハロオタがコールする」と聞いて、まず頭に浮かんだのは島谷ひとみのペルセウスきらレボのshipsの時のハロオタです。

1つは音楽番組「ベストアーティスト2003」にて島谷ひとみがペルセウス歌唱中、観覧席にいたモーオタがヲタ芸&コールを入れたのです。オタ同士なんの打ち合わせもなく息ぴったり。しかも、初聴きのペルセウスで。

気になる方は是非ぐぐってみて下さい。動画もあると思います。
初聴きでもコールを入れられるオタの感覚は本当に職人芸だと思います。特殊能力すぎる。

そしてもう1つは、モー娘。だった久住小春ちゃんが声優を務めたアニメ「きらりん☆レボリューション」の架空ユニットMilky Wayデビューイベント(2008年5月)です。
このイベントにはMilky Wayの他に、きら☆レボの男の子ユニットであるSHIPSも出演していたのですが、SHIPSの曲も初聴きのオタが殆どだったにも関わらずこの時もハロオタはコールを入れて盛大に盛り上げたのでした。

詳しくはこちら。

SHIPSを盛り上げるハロヲタ - ハロペディア

DA PUMPのUSAもこれらと同じように、まさにコールが入れやすい曲だったのです。

2ch某所で決まっていったコール

きっかけはリリイベに行ったハロオタに対して、DA PUMPメンバーがコールについて触れた事でした。そして最初はツイッターから始まり、その後リリイベの邪魔にならないよう迷惑にならないようにと2ch某所のスレ内で推敲・修正されコールが完成していったのです。

細かい部分はさておき、大体の流れはこんな感じだったと思います。

5月20日:横浜(PREMIERE YOKOHAMA 7F HALL PREMIERE HALL)


DA PUMP「U.S.A.」 2018.5.20 プレミアヨコハマ2部

最初にハロオタがコールを入れたのが横浜の2部。
まだコールが完成形になる前で、微かに聴こえてくるオタの声…!

この後にコールが修正されて完成形になり拡散していくのですが、最初と今の聴き比べてみると面白いですね!

6月2日:豊洲(アーバンドックららぽーと豊洲)

豊洲ではコールが禁止だったため、コールは無しでした。イベント後、DA PUMPメンバーが次回コール楽しみにしている!と…!

精鋭ハロオタがアップをはじめました…

6月6日:池袋(池袋サンシャインシティ噴水広場)

噴水広場はアイドルの聖地みたいなもので、ハロプロも良くここでリリイベをやっています。更にこの日はサンシャイン劇場でモー娘。'18が舞台をやっていた事もあり、俄然盛り上がるハロオタ。

同じ場所でモー娘。が舞台やっているとか、こんな偶然てあります…?

そのため、より多くのハロオタが来ると予想されました。何となく、池袋で盛り上がって終わろう!という感じだったと思います。

そして完成形になったコールが大爆発。


DA PUMP 2018.06.06 ♪U.S.A./池袋サンシャインシティ(1回目)

ISSAが冒頭で一度止めて「足りないんじゃないのー?!」と。コールを受け入れてくれている…!

このISSAの発言で、迷惑だったらどうしよう…という内心あったであろうハロオタの不安が払拭されたのでした。

心置きなく渾身のコール!聞こえてくるウリャオイ、ふっふー!
こんな楽しそうな現場、あります…?なんだか池袋の動画観ていたら熱が伝わってきて涙が出そうになりました😂近いんだから行けば良かった。仕事とかしている場合じゃなかった!

池袋2部ではISSAが歌いながら涙ぐんでいて、それにも胸が熱くなりました。


DA PUMP「U.S.A.」リリイベ サンシャイン池袋2回目

6月7日:千葉(ららぽーとTOKYO-BAY)

最初は池袋で弾けて綺麗に散るぞ!という空気だったのに、熱は冷める事なく次のリリイベ会場へ。


DA PUMP ららぽーとTOKYO-BAY

DA PUMPファンの邪魔にならないようにハロオタは後ろの方で観ていたようなんだけど、DA PUMPファンの声(女性の声)とハロオタの野太い声が混ざり合う!
そして皆フリコピしたりめちゃくちゃ楽しそう。

6月9日:神奈川(たまプラーザ テラス ゲートプラザ)

予定していたリリースイベントもついにラスト。


DA PUMP 2018.06.09 ♪U.S.A./たまプラーザテラス2部

2階までぎっしり。すごい…!

同じ場所で行われた2014年のNew Positionリリースイベント時の動画を観ると、観客数の違いから今回の注目度がすごく分かりますね。

U.S.A.のリリイベは回を重ねるごとに色々な化学反応が起きて、お客さんとメンバーで盛り上げて出来上がっていったというのが、リリイベの動画とレポを追っているだけでもすごい感じ取れました。
動画から現場の一体感がすごく伝わってくる。

在宅で動向を追っていただけで現場に行って無いのにも関わらず、久しぶりにめちゃくちゃワクワクした音楽系の出来事でした。
何かが売れる時って、こういう事なんだろうなって。

現場に行った人も、動向を見ていただけの人も皆ワクワクしていたと思うし、リリースイベントが始まってからのこの数週間、なんだかお祭りみたいですごく楽しかった!

今回リリイベ現場に足を運んでいたハロオタは主に男性が多かったと思いますが、友達に「普段女の子応援しているのに何で男グループなの?」と言われました。

確かにオッサンがオッサンを…?と傍から見ると不思議かもしれません。多分、ハロオタの人達は実力派の中にアイドル性を見出して楽しんでいるんだと思います。勿論そういう人ばかりではないでしょうけど。

オッサンがオッサンにトキメク。それはまさにリスペクトの気持ちなのです。魅力のあるもの、カッコいい、カワイイものに性別はもはや関係ないという事ですね。

DA PUMPのUSAを聴いたハロオタ

寛大に受け入れてくれたDA PUMPとファン

ハロオタのコールを、DA PUMPもファンの皆さんも寛大に受け入れてくれました。心広すぎる。もしかしたら中には良く思っていなかった人もいるかもしれませんが。アーティスト系だとアイドル的な売り方は絶対嫌でしょうしね。

これが逆で、ハロプロの現場に他所のオタさんが大量に来てセオリーじゃない事をやったとしたら許容できなくて普通に炎上しそうじゃないすか?
テリトリーが違う組み合わせだったから逆に今回上手くいったのでしょうか。DA PUMPメンバーにコール楽しみにしているって言われたからできたってのもあるんでしょうね。今後この曲以外にもコールを入れようとする人が出ないといいのですが。

とにかく快く受け入れてくれたDA PUMPとファンの皆さんに感謝!

あと、 ISSAを始めDA PUMPメンバーさんがハロプロについて触れてくれています。嬉しい!優しい!

ISSAもインタビューで触れてくれていました。

『U.S.A.』はハロプロの曲の雰囲気に近いという噂が広がってブレイクしたものですし、もともとハロプロのみなさんもそういう曲を長年、真剣にパフォーマンスしてきた。多くの人が、そういう彼女たちの姿を今の僕らに重ねてくれたのかなって

引用:Lmaga.jp インタビューISSA「U.S.A.を突破口に伝えたい」より

嬉しいけど、今回のこれは勝手にこっちが盛り上がっていただけなので、変にハロプロに気を遣わないで下さいね…!って気持ちでいっぱい!

DA PUMPのUSAを聴いたハロオタ

と、余計な心配を勝手にしてしまう…w

リリースイベントはその後追加され、昨日千葉の幕張でも開催。そして大阪と愛知での開催も発表されました。

youtubeの再生回数も現在900万回超(ここまで増えるスピードが早すぎ)で、U.S.A.の勢いはまだまだ止まらなそうですね!

ハロオタの心の隙間に刺さったU.S.A.

ハロオタがU.S.A.に反応したのは曲やMVにハマったからだけではありません。たぶんDA PUMPだったからだと思います。もう散々既出で今更ですが、刺さった理由を改めて挙げてみます。

  • 売れて一時代を築き大人気になったけど、その後人気低迷。
  • 紆余曲折ありながら、売れなくなっても長年続けてきた。
  • スキルがあるのに注目されず埋もれている。
  • メンバーの努力で沈んだ船が再浮上。
  • つんくのトリッキーな曲への欲求。
  • 引っかかりのある歌詞
  • MVの絶妙な「何だこれ」感。

完全に駒が揃っていたわけです。

現在ハロプロはつんくプロデュースでは無くなってしまったので、それ故につんく不足の満たされない心にスッポリと入ってきたのかもしれません。

しかしDA PUMPとモー娘。、重なる部分が多々あれど、モー娘。の場合は低迷してからもコンサートとCDリリースはコンスタントに続いていたのでモチベーションを何とか保てたし、メンバーの加入脱退にも慣れていた事を考えると、これまで支え続けたDA PUMPファンの皆さんは偉いし凄いなと思いました。

そして長きに渡りDA PUMPの看板を守ってきたISSAに敬意!ISSAくらいの知名度だったらソロ歌手で再出発するという選択肢もあったでしょうに。芯がブレていない人ってカッコいいですね。

ライジング勢が流行っていた世代

中高生の時に大人気だったDA PUMP。私の一番新しい記憶はとういと初期メンバーのkenが脱退してISSA+新メンバーの体制になった頃まででした。

このニュースが流れた時、ネガティブな反応が多かったように思います。

その後はISSAのソロでの活動をメディアでたまに見かけたり、ナイナイANNでISSAや曲がネタでいじられている時に思い出すくらいで、失礼ながら「DA PUMPってまだ活動しているんだな〜ISSA以外誰も解らないや」という、モー娘。がずっと言われ続けてきたのと全く同じ事を思ったりしました。

そんなDA PUMPが今再浮上してすごく盛り上がっているのです。
DA PUMP含めライジング全盛期どっぷり世代なので、青春時代に流行った人達がまた新しく生まれ変わって脚光を浴び、頑張っている事実に勇気がわいてくるしとても元気をもらいました。諦めないって素敵!って単純に思ったのです。

当時DA PUMP大好きだったし、今のDA PUMPも大好きになりました。

今日もU.S.A.のMVを観ています。配信曲ダウンロードしたのになぜかMVを観てしまうあるある…!

以上、デンジャーなレディ達のおかげでフィーリングッドしたハロオタはごきげんだったお話でした。