KinKi Kids20周年『ぼくらの勇気 未満都市 2017』の感想と90年代後半ジャニーズの思い出
一昨日、21日に例のアレが放送されました。1997年に、日テレ土曜9時のドラマ枠(土曜グランド劇場)で放送された『ぼくらの勇気 未満都市』のスペシャルドラマ『ぼくらの勇気 未満都市2017』が…!ずっと待ってた!!
というわけで、2017スペシャルの感想と、当時の思い出を振り返ってみたいと思います。
1997年の『ぼくらの勇気 未満都市』
この未満都市(シティー)、超大好きなドラマでした。97年放送時私は中学1年生。時はジャニーズJr.黄金期!
基本的にミーハーなので大ブームだったジュニアも勿論大好きで、いつもクラスの友達とMyojoやらPOTATO観てはキャッキャしていました。
97年は、ジュニア黄金期より前から既に超絶人気だったKinKi KidsがついにCDデビューし、以前にも増して空前のキンキブーム到来だった時期で、そんな時期に満を持して(だったかは解りませんが)放送されたのがこのドラマだったのです。
そんな、セカンドシングルを出すタイミングの旬も旬なKinKi Kidsの2人とJr全盛期の人気者3人が出ているドラマ、観ないわけがないし人気ドラマにならないわけがないのです。
私の周りでは特に松潤演じる「モリ」ブームがすごくて、クラスの友達も殆どがモリモリ言ってました。
モリ、かわいかったほんと。松潤の人気はこの時に急上昇したのかな。世間ではどうだったか知らないけど、学校という狭いコミュニティの中ではモリ熱がやばかったのは紛れもない事実。
モリかわいい松潤カワイイというイメージだったので、数年後に嵐デビューでちょっと大人になって成長してしまった姿を見て秘かにショックを受けたり。
松潤のが年上だから当たり前なのにね…!
このドラマがなぜこんなに自分の中で「好きだ!」という記憶になっているのかを今改めて考えると、当時のめちゃめちゃ旬な人達が出演していて、十代前半だったあの頃の自分にとってすごく豪華だったからなのかもしれません。
きっと、それぞれの世代にとっての芸能人やテレビの熱量がすごかった時があると思いますが、私にとっては「ぼくらの勇気 未満都市」というドラマはあの頃のそういったエンタメの熱量を思い出させてくれるというか、十代前半の思い出が一緒に蘇ってくるそんなドラマの1つなのです。
『ぼくらの勇気 未満都市2017』を観た感想
新緑がしげる初夏の日差しの中の冬設定…!天気が春夏!!だとか、
昔のモリに髪型・服装を寄せてきた松潤!目出し帽ごしにも伝わる松潤の眼力!!とか、
未成年の子達のオタクのイメージ若干古くね?昔のスタンダード過ぎね?!とか、
警察の警備の甘さたるや…!バリケード、なんでそこにはったん?!右折してくださいと言わんばかりのバリケードーー!
そしてエンディングにかけては、政府や警察がこんな柔軟で素直なわけあるかーーい!
などなど、ツッコミどころ満載な内容でした。
でもこういうご都合主義な展開、、
というわけで、続いて2017版ドラマを観た感想です。
KinKi Kidsがらみの小ネタ満載のお祝い企画だった
開始早々から小ネタが満載でした。不自然なくらいに盛り込まれていましたが、観ていてとても楽しかった!
本のタイトルや街中の看板、商品名やメニューなどがキンキの歴代の曲名になっていたり、お互いの部屋が青と赤のものだらけだったり、タクシーの初乗り料金が721円で7月21日だったり。
最後のシーンも、金田一の決め台詞(じっちゃんの名にかけて)からの銀狼怪奇ファイルの決め台詞(俺に不可能はない)オチ!
リモートの「別に疲れてない」とかも言ってましたね。本当、超盛り込まれてる。
こういう小ネタはさんでくるの、すごい堤さんぽいですよね。当時の未満都市でも、安室ちゃんが結婚したっていう時事ネタをマクハラの子に言わせていた記憶が。
劇中に時事ネタやその時流行っていたものがさり気なく盛り込まれてるパターン、堤さんに限らず凄い大好きです。数年後に観た時に色々思い出せて楽しい。
あとで知ったのだけど、このキンキの名曲小ネタはDVD-BOXのキャンペーン用だったみたいです。
KinKi Kids あるある小道具捜索大作戦キャンペーン✨今夜9時放送のドラマの中で登場する小道具から、KinKiさんに縁あるものを10個以上見つけて応募‼️SNSの写真でも沢山ヒントが出ていますよね💡詳しくはHPへ🖥https://t.co/Y71nQjoERx#未満都市😸 pic.twitter.com/nPjCl8vmm9
— 【公式】ぼくらの勇気 未満都市2017 (@mimancity_ntv) 2017年7月21日
そういうことかーー!
あとは、ちょいちょい絡めてくる社会問題(福島第一原発事故、豊洲問題も?)の数々。こういう風刺をきかせたドラマって、今はあまり観ないですよね。そういえば。
相葉くんの最後の方のセリフで「死んだんじゃない!政府に殺されたんだ!」ていうのも、震災と原発でのことを重ねてしまいました。
図書館建設中止にして話は終わっていきましたが、何も解決してないですよね。そんなところも豊洲問題や原発事故の事とかぶってしまいました。
「ドラマ」として観たらは、脚本は簡単な感じで思い出補正があって観れる感じでしたが「企画モノのお祝いドラマ」として観ると、かなり楽しめました!
2時間ドラマで納めるならこの程度にしておかないと収拾つかなくなってしまうし、お祝いの記念企画なら内容もこんな感じになるよね!と。
ドラマ主体というよりも、単純にKinKiのお祝いのために作られた映像作品という感じ。というか、この手のドラマに内容とか中身を求めることじたいがナンセンスですよね。
とりあえず一番思ったのは、何だかんだでやっぱりKinKi Kidsって最高だなって事です。二人が並ぶとやはりオーラが凄いしなんだかやはり納まりが良い!
こういった類の企画ドラマは、演技がどうとか脚本が〜とか関係ないのです。そこにKinKi Kids二人が出ている、それだけで最高なのです。蛇足ドラマだろうと最初から内容になんて期待なんかしていなかったし、これでいいのです…!!
奇跡のジュニア・小原くん
今回このスペシャルドラマのニュースを聞いて一番高まった事と言えば、あの、あの…!小原くんが!小原裕貴くんが!出る!!!という事でした。
何年か前に、大手広告代理店の社員になった小原君が二宮くんの友人として映像出演した事があった(2010年10月放送のA-studio)けど、まさかドラマに出るとは思わなんだ…!
小原くんがジュニアだった当時、えええなんで引退しちゃうん?!!!ってみんな思ったくらいにジュニアの王子様というか、Myojoでやっていたジュニアのランキングのやつも、美少年だかイケメンだかのやつで毎年1位だったり、ジュニアで唯一東京ドームで引退式が開催されるくらい、それはそれは大人気の伝説のジュニアだったわけで。
タッキーも人気だったけど、体感的には人気が一番あったのは小原くんだったんじゃないかなと思っている。とにかくそれくらい人気だったのです。
辞めて何年も経って一般人になったのに再びドラマに登場するとか、小原くんの奇跡は未だに続いていたわけですね…!!?
そんな奇跡のジュニア・小原くんの役柄のキイチですが、どんな風に登場するのかと思ったら大型バスの運転手になってた〜〜!バスの車体には1979の文字!(KinKi Kidsの二人の生まれた年です。)不自然なまでに何度も映し出される車体ー!!
言っても小原くん一般人だし、ちょっとだけ一瞬出るくらいかな〜と思っていたら結構長く出ていて嬉しかったです。バスなのは、当時のドラマでもバスに乗るシーンがあったからかなー?
無かった事にされた感の穴沢くん
当時のドラマで相葉くん演じるアキラの相方・マコト役の穴沢くん(ジュニアだった)ですが…。
なんだか無かった事にされていて寂しいーーー。未成年飲酒で引退という感じになってしまったから難しいのはわかるけど、マコトの名前だけでも触れてほしかったな。マコトがいない事に誰も何も触れないのが逆に不自然だった。
それにしても、当時のジュニアの序列を考えると今の状況が不思議というか、人ってどうなるか本当わからないもんですね。
(それ行けトリオって覚えてますか?櫻井くんと穴沢くんと一男の。この3人が一緒にデビューするのかなーとか思っていた、そんな時期もありました…^o^)
徳山くんは出ないの?!の話
未満都市続編の話題で忘れてはならない存在があと1人。「なんで出ないんだろう?!」と多くの人が思ったであろう、リュウ役の徳山秀典くんです。
私も、あれ?徳山くんはーー??と思ったうちの1人なんですけど、この事に関して、徳山くんが放送前にブログで触れていました。
リュウが見たいと沢山のお言葉ありがとうございました。
あまりにも反響をいただいたので少し♪。、
馴れ合いではないんです。長く愛される作品、、、素晴らしいエンターテイメントは同窓会ではありません♪
素晴らしいドラマの奇跡の20年後の物語。それをただただ、楽しんでいただきたいと、リュウも思ってます。
リュウだけではないと思う。あくまで個人的な意見ですが、あの世界に生きた子供たち、未満都市の住人。
すべてのキャストが必要なんです!だからこそ、全員出たらもう、なんか違いませんか?
僕たちは同窓会やればいいけど、素晴らしい作品の続きは素晴らしいドラマであってほしい。
同窓会ではなく素晴らしいエンターテイメント、
drama
でも、皆さんのお言葉は、素直に嬉しく思います♪ありがとう♪引用元:徳山秀典オフィシャルブログより
https://ameblo.jp/tokuyama0130/entry-12293863939.html
んーーーなるほど…!!!
徳山くんは「同窓会ではない」と書いていたけど、結果的に同窓会ドラマをみんなが同窓会的に楽しんだだけという結果になってるこの現実…\(^p^)/
まとめ
当時放送されたドラマ内で「20年後、またこの場所で会おう」なんてセリフがありましたが、まさか本当に20年後にスペシャルドラマをやるとは。数年後に続編とかなら解るけど、20年後て…!
何がすごいって、まず20年間芸能の世界から消える事なく活躍し続けた出演者の彼らですよね。KinKi Kids20周年とか嘘でしょ?もうそんな?!って震えがとまりませんよ。
「KinKi Kids」というだけでスペシャル感が今も尚出せるってやっぱりジャニーズって凄いな〜と。更にあの頃ジュニアだった松潤と相葉くんは嵐として活躍中でさ。
色々あっても"ジャニーズ”というコンテンツが廃れる事無くずっと健在で、20年後にまたこうやって盛り上がる事ができて、更にそれをゴールデンで出来るって凄い事ですよね。
あと凄いのは、今回のこのドラマは30オーバー世代ホイホイなわけですが、今の20代後半でもギリギリ観てるか観てないかなのに放送しようと思ったのが凄い。ターゲット層で言ったら結構な狭さですよねおそらく。長くやっていた金田一少年の事件簿なら解るけど、未満都市って同じ世代でも覚えてない人も多いように思うし。
そして、こういった「懐かしい系」の企画がゴールデンのテレビドラマで実現しているのを見ると、テレビの感覚は00年代頃でストップしてしまったのかな〜とも思ってしまいました。単純にDVD発売するからってのもあるかもしれないけれど。
若者がテレビ観てくれないから、テレビや雑誌等のメディアが全てだった時代にティーン期を過ごしたであろう30代に向けて、懐かしいものを見せようってのもあったのかな?
懐古してばかりの自分的にはこういう企画はすっごい嬉しいんですけどね。
あの頃はテレビの前と学校だけだったのが、今はネット上で色んな人の感想や感動を共有できたりして、今は今の楽しみ方があるんだよなと再確認できました。20年の時を経て、同世代の人とこうやって盛り上がれるのはやっぱり楽しかったです。
20年後に知った事実
最後に、未満都市スペシャルの放送後にこんな話題が。
これはドイヒー。酷すぎる。これって当時ネットやSNSなんて普及されていないし、だから有耶無耶にできたようなものですよね。今だったら大炎上もいいとこ。
放送当時も大人の間では話題になっていたみたいだけど、放送後しばらくしてから年上の先輩とかに「あのドラマはチャイルドプラネットのパクリだよ」とかいう噂を聞いたりなんかして。
でも途中からクレジットされ、原作者の公認になったのだと思っていたのですが、今回の話題での原作者さんのツイートを見て唖然。全然公認じゃなかった…!
せっかく好きなドラマも、作り手の人がこんな嫌な思いをしているのかと思うとね…。色々ガッカリです。出演者も可哀想。テレビ局ってなんでこんないい加減なんだろう?発売されたDVDにはクレジットされているんだろうか。
私の未満都市2017は、「KinKi Kids最高!」と「小原くんは奇跡」と「テレビ局酷すぎる」の3つで幕を閉じました。