90sキッズ〜84世代の回顧録〜

90年代に子供時代を過ごした人のブログ

少女漫画の付録の変遷 -りぼんのふろく展『トミーのくねくね横丁リターンズ!』レポ 【後編】

りぼん付録展 くねくね横丁リターンズ トークショー

明治大学・米沢嘉博記念図書館1階展示室で開催中の『LOVE♥りぼん♥FUROKU 250万乙女集合 りぼんのふろく展』のイベント『トミーのくねくね横丁リターンズ!』のレポ後編になります。

前編は担当者トミー氏とりぼん漫画家先生とのお話中心。

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後編は、私が一番興味のあったりぼんの付録のお話です!紙モノ付録大好きっ子として色々ずっと知りたかった事をほぼ聞く事ができた気がします。

とんでもなく長いので、こちらも目次作りました。

2000年以降のりぼんと変わる子供の価値観

進化する未来の漫画描き

現編集長である冨重さんは2003年までりぼん編集部に在籍し、その後別マに移動。そして2008年にまたりぼんに戻ってきました。

その時にマンガスクールを担当したそうなのですが、そこで小中学生の投稿者が以前より全然いなかったらしく、その事実に危機感をおぼえ「小学生マンガ大賞」を作ったんだそうです。
第一回目、応募は900作ほどの投稿があったらしい。

昔はコピー用紙での投稿とかもあったのに、今はほぼ全員がプロと同じちゃんとした投稿作ばかりで驚いたそうです。ネットの普及でどこの田舎に住んでいてもマンガを描く道具が買えるようになって、そういった時代の変化でこういうところも変わってくるんですね。

250万部時代と現在

90年代なかばの250万部時代は、内容が無いままとりあえず先に新連載が決まっていたような時代だったそうで、ネームがあがって内容見てビックリ!みたいな事も多々あったとか。矢沢あい先生の下弦の月もそんな感じだったそうです。
今はもうそんな時代ではないと言っていました。

出してる雑誌数も、当時は増刊号・りぼんびっくりを含めて年間24冊出していたけど、今は本誌と増刊号のみになっているそうです。それでもこのご時世に増刊号が出せるのはありがたい事だと言っていました。 そして増刊号とかが無いと新人作家が描く場所がなくて育たないとも…。

それから当時に比べ、カラー扉のページ数は減ったそうです。減らしたそうです。

今時の小学生

りぼん編集部では、月1で小学生女児を呼んでモニター会なるものをやっているそうなんですが「いかに今の小学生が漫画を読んでいないかを知って愕然とする会」だと言っていました。これには私もなんだかショック…!今の子って漫画読む子が少ないんですね。しらんかった。

この会で、今何を楽しみにしているかとかをリサーチするんだそうです。

漫画だけでなくテレビを観ている人も少なかったらしく、じゃあ何を観ているのか?とアンケートを取ったところYoutubeと回答する人がすごく多かったんだそうです。やはりYoutubeって流行ってるんだなぁ。将来なりたいものユーチューバーってなるくらいですもんね。

何年か前に、流行っているモノのアンケートを取ったら殆どの小学生が「本能寺の変」と書いたらしく、編集部の人誰も知らなくてなんだなんだとぐぐったとか。本能寺の変、テレビでも取り上げられていましたね。今はちょっともう懐かしい感じするけど…。

子供カルチャーは本当に目まぐるしいから、数年後にはYoutubeじゃない他の何かがまた流行っているのかもですよね。

付録の変移〜紙から物体系へ〜

規制緩和からの変化

2001年に付録の規制緩和があり、これまで紙やビニールの付録しか付けられなかったのが何でもつけられるようになりました。

この規制緩和から、他誌である「ちゃお」が予算度外視で付録を付け始めたそうです。
この時これに対してりぼん的には特に大した危機感は持っていなかったとか。しかし、発行部数はあっという間に抜かれてしまうという結果に。(※発行部数はずっとりぼんが上でした)

この生まれ変わったかのような「ちゃお」の成功は、コロコロコミックのノウハウを持った人達が何人もちゃお編集部に入ってきて、ちゃおを「ホビー誌」として売り出す方針にした結果だったようです。
売れれば広告を入れられるから、とりあえず先に部数を伸ばすといったやり方にしたんだとか。それが大成功!時代の流れを読んで戦略を打って成功とか、ちゃおすげーーー!

ここ最近友達に「今はちゃおの方が売れてるし人気らしい」という話を聞いていたので、ちゃおが一番手に躍り出る経緯を知れて色々糸が繋がった感じがしました。

250万乙女のりぼんっ子およびセラムン世代な私の中で、ちゃおはやはり3番手というかなんというか…りぼんとなかよし2強があってついでなポジションのイメージだったのですごく衝撃でした。

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ちゃおに部数を抜かれて焦ったりぼんが、慌てて大きなバンダナ作ってつけたりした…とか言ってて何だか面白かったです。

付録が変化していった理由

付録が紙モノから物体系に変化していった事情は、規制緩和があったからだけではなく出版不況と少子化も理由の1つだったみたいです。

「今から200万部を売るのは絶対に無理。そもそも子供じたいがそんなにいない」という言葉にハッとしてしまいました。た、たしかに〜〜!!!
対策として小学四年生くらいの年齢層を取り込む工夫はこれからもしていかなければと思っている…と編集長はおっしゃっていました。なんだか色々大変そうだけど頑張って欲しい。りぼんはずっとあってほしい。

変わる付録の役割

現在の漫画誌の付録は、ファッション誌の付録のようなオシャレなデザインのものが多かったりしますが、付録に漫画のキャラ絵を使わなくなったのにも理由がありました。
それは、紙付録の頃と比べて付録の役割が明らかに変わってしまったのが一番の理由だったようです。

付録の役割…!そんな事考えたことも無かった。このワードを聞いて色々察してしまいました。

付録の役割が「雑誌を読んでいない・買っていない人達」を呼び込むための役割に変わっていったんだそうです。時代の変化と共に、一見さんに買ってもらう流れになっていったんだとか。

昔はアニメがあったから、漫画を読んでいない人達を取り込めたし認知してもらう事ができたけど、今はアニメがあまり成功しないため付録に頼る形になっているみたいです。学校で知らないキャラの付録グッズを使っていてもそれでは意味がないから、キャラ絵が減っていったということでした。

何年か前にりぼんのキャラクターである「りぼんちゃん」をモチーフにした付録がついたことがあったのですが、これはりぼん付録のアイデンティティ(紙モノ時代の)を残すためにやったことだったみたい。
でも結局りぼんちゃんを知らない子が多いから無しになったらしいけど。

紙モノ付録の業者の解体

付録が紙モノから物体系に変わってからの業者の変化については、6・7年前に内職チームが解体されたそうです。徳島県でやってたとか(これはオフレコじゃなかったはず…)現在は中国産です。
最後ってどんな感じだったんだろう…。紙付録大好きっ子としては、なんか想像しただけでめちゃ寂しい!

昔は発行部数が多いから、前倒しで作っていたけど今はそうでもないともおっしゃっていました。あんまり考えた事無かったけど、内職で月に250万冊分の付録を作るって相当だよね。

話題のちゃおの付録の掃除機について

付録展ということで付録にまつわる色々な話をしている中、今話題のちゃお4月号の付録「プリちぃおそうじロボ」の話も出ました。


ちゃお4月号 大好評発売中!

実はりぼんでも、60周年記念号でルンバみたいな掃除機をつけようと思っていたみたいです。でも見積もりを出したら結果的にムリになってしまったんだとか。本誌の定価にプラスしないと無理な感じだったということです。
ちゃおは元々ちょっと高い金額だから、掃除機もギリギリ出せたということらしい。しかし採算は割れてるっぽい。それでも攻めの姿勢のちゃお!勝ちに来てる!

現在の付録の企画

付録チームは社内で3人・フリーが4人ほどいて、チームで話し合って予算内で業者に打診して決めているみたいです。
2月号なら手帳…とか定番系は決まっている月もあるみたいだけど。りぼん手帳って私が読者の頃あらあったけど、このりぼん手帳は毎年かなり楽しみだったな。

競合他誌

付録にまつわるお話のあとは、強豪他誌についてのお話でした。

敵対とかは特にしていないけど、なかよしとちゃおの見本誌が来る時はいつも緊張するそうです。今回、ちゃおの見本誌が届いてルンバの広告を見た時はすごく嬉しくなったんだとか。

「ちゃおが久しぶりに攻めてきた…!」と。

ちゃおについて

そんなちゃおについて。

ちゃおはりぼんより低い年齢層がターゲットだから「ちゃおで少女漫画雑誌に触れた子がちょっと年齢が上になった時にりぼんに流れてきてくれたら嬉しい」と、語ってくれました。 今の御時世、漫画雑誌じたいが売れない事が一番の問題だから、なかよしもちゃおも沢山売れてくれないと困るとも。

仕事柄、出版不況の話は同業の友達や仕事でお世話になっている編集さんとかと話題によく出るのですが、今後一体どうなっていくんでしょうね。読む側としても作る側としても無くなったら困る…!

なかよしについて

なかよしについては、コミックボンボンを潰した会社だから…となかよしの心配もしていました。セーラームーンというビッグコンテンツを生み出したなかよしですけど、今はどんな感じなんだろう?
ボンボン休刊になった時すごいショックだったけど、なかよしが廃刊にでもなったらそのショックは相当のものだよ?!

別に死ぬわけじゃないし思い出が消えるわけではないけど、雑誌の廃刊というのは自分の青春時代・幼少時代のキラキラした記憶が消えかけてしまいそうなそんな危うい錯覚を起こします。
青春時代に見ていたテレビ番組が終わるのと同じダメージです。

3誌社風の違い

ちゃおは、編集長のみ男性で他全員女性なんだそうです。りぼんは男性が多い。こういう編集部の男女比でも色々と方向性とか作られるものも変わってきたりするのかもしれませんね(適当)いや、でもやっぱり男性と女性とじゃ感覚とか適性とか色々違うからさ。

他誌について色々おもしろい話を聞けたのだけど、オフレコの部分もあるため割愛しますが…。
とりあえず、ちゃおは強気!攻めの姿勢!ということは凄く良くわかりましたw ちゃおかっこいいw

そういえばこれ知らない人結構いるけど、りぼんの集英社とちゃおの小学館は系列会社(一ツ橋グループ)なのですが、このことを踏まえて冨重編集長が面白い例えをしていました。

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だそうです。言い得て妙!なんてうまい事いうんでしょう。

コロコロ的な企画で勝負するちゃおは、メディアミックスなど含め色々なものとの絡め方が本当にめちゃくちゃ上手で、りぼんは作家さんの描きたいものとかを重視しながら広げていく…という感じなんだそうです。
「各漫画家さんの引き出しを沢山引き出していくことを大事にしている」と冨重編集長はおっしゃっていました。

ちゃおの方針もりぼんの方針も、どちらも素敵だと思いました。雑誌を残していきたい・子供を夢中にさせたい…というのはどの漫画誌も一緒ですよねきっと。

他、社風の違いと言えば、りぼんが作家さん1人に1人の担当者なのに対して、なかよしは複数の担当者がついてやっているんだとか。子供の頃なんかはそんな事全く意識しなかったけど、当時も3誌の編集部で色々違いとかがあったんですかね。気になる〜

冨重編集長が「他誌は参考にするけど真似はしない」と言っていて、この3誌はきっとどこもプライドを持ってそれぞれやっているんだろうなと思うとまた胸熱になりますね。

それから、りぼん・なかよし・ちゃおで食事会をして情報交換とかもしているらしいです。一体どんな会話が繰り広げられているのでしょう?
りぼん・なかよし・ちゃおという3つのキラキラ輝く惑星が集まってまるで宇宙ですね!輝く夢の会合。眩しくて見てられねえわ。首脳会談よりすごいわほんと。

りぼん60周年企画について

一昨年くらいから、りぼん60周年で色々な展開がされていますよね。私も60周年企画で出たグッズなど色々購入しましたし、胸ときめいたうちの1人でした。そんな60周年企画について。

60周年企画は難しい

この企画についてまず編集長が言っていたのは「60周年企画は非常に難しい」ということでした。

りぼん(他誌もそうだと思う)は基本みんな小学生時代の3年くらいだけ夢中になる短期集中のものだから、うまくいかないと思われてしまったみたいで60周年企画はやめた方がいいという声も社内で結構あったんだとか(やめないでー!)

twitterなどのSNSでもリリースのニュースが出たら一時的に盛り上がるだけで、実際に買われなかったり、そういった面でも難しいというお話だったんですけど、これここ数年本当こういうとこあるよな〜って思いました。
みんなツイッターでもリツイートしたり話題にした時点で物欲を消化しちゃってたりして、実際の購買にまでいかないんだよね。

でも60周年記念でりぼんを思い出してくれる事はとても嬉しい、それが今のりぼんにつながれば…とも言っていました。
そしてまた10年後に今の読者が同じような気持ちになってくれたらいいなと。

他雑誌読者の子供のママを取り込む

この企画は、対ちゃお戦略として昔のコンテンツを入れて当時子供で今ママ世代になった層を取り込みたいというのもあったそうです。お母さんが買って子供も読む…みたいな。

そのため、この60周年企画の作品は80年代半ばから90年代の作品にしぼったんだとか。
なんで◯◯が入ってないんだ!とか、作家別・作品別でりぼんファンから色々声があがっていましたが、こういう方針だったためのチョイスだったんですね。

編集部は企画にノータッチだった

あと意外だったのは、この60周年企画は編集部は一切ノータッチでただライセンスアウトをしているだけだったんだそうです。昔のコンテンツをやっていると会社から「新しい事をやれ」と言われてしまうからだそうです。 そうだったのか…!!

そんなわけで数々の60th企画、編集部はイラストの選定など全く関与していなくて全て企画側の他社がやっていたんだそうです。編集部は今の漫画のことをやるというのが会社の方針だったんですね。今のりぼんを盛り上げるのが第一ということで。

そう考えると、これまでの60周年企画やグッズで「なんでこのキャラチョイス?なんでこの絵柄?!」というモヤった部分が全て納得いきました。そういうことだったのねと。

そういう感じだから記念グッズとか企画で編集部にクレームきても(入れる人いるんだね…)編集部では対応できないみたいなので、何か文句がある人は編集部に電話するのはやめましょう^p^

50周年企画をやらなかった理由

これは、250万部乙女な読者だった人達が社内で発言権を持ち始めたのが、ちょうど60周年企画の現在だったからということでした。

これにも納得。50周年の時って、私達世代は大学生・社会人なりたて…くらいですもんね。そりゃそうなりますよね。買う側からしても、今の方が多少財力あるから色々買えて調度良いのかもしれない。

まあ私の場合は、ここ数年はりぼん、なかよし60周年・セラムン20周年・こえだちゃん40周年ほか色々あの頃のもの復刻の嵐…という、もうお手上げですついていけません状態になってしまい結局そんなに色々は買えなかったんですけどね。。

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あとすぐに完売して再販もした記念切手なんかは、直前で販売部数を減らされてしまったんだとか…!なんてことを…!!あの時、即完売しちゃって買えなくてグギギギ〜ってなりましたし。
再販希望のメールも日本郵政の通販サイトから送りましたが、今見返すとファンレターなみの熱量のメールを送っていました。その後再販して歓喜した思い出です。

このように、60周年企画ではオジサン達を説得する難しさがあったみたいです。いかに需要があるか、あの頃のりぼんが凄くて重要だったか…という事を分かってもらうには相当の労力と工夫がいったのでしょうね。

他にも、姫ちゃんとかチャチャは当時タカラトミーから出していたのに、記念グッズがバンダイから出たのはなぜか?とかの話しも大変興味深かったです。オフレコなので書きませんが!

現在のりぼんの海外展開

雪丸もえ先生「ひよ恋」のサイン会をドイツでやったら、1日100枚の整理券が3日開催分完売したくらい人気だそうです。他にもいしかわえみ先生「絶叫学級」のジャカルタでのサイン会でも大盛況で終わったそう。

あとイスラム圏では過激な表現がNGだから、りぼんやちゃおは凄く売れるんだそう(なかよしは…?!)台湾とかでもジャンプの台湾版よりもりぼんが売れているんだとか。

りぼんを卒業してしまったから全然知らなかったけど、りぼんっ子の輪は世界中にジワジワ広がっていってたんですね。
確かに何年か前のりぼんフェスタでも外国人のお客さん結構みたわ。

その他質問コーナー

トークイベント後半での質問コーナー。私も何か質問すればよかった!

90年代の頃の作品の続編や今後の展開はまだあるのかどうか?

完結したお話の番外編や続編は作るのが非常に難しく、意図的に仕掛けないとやるのは難しいとのことでした。
私は特に続編とかは望んでいないけどバイラについていた付録の姫ちゃんのリボンの続編は実に姫ちゃんぽくて絵柄も当時と変わっていなくて懐かしさとあの頃夢中に読んだ感覚を思い出してすごい感動したな。

ドラマ化について

オファーはあるけど映像関係はいい加減だから話があがっても結局無しになる事が結構あるんだそう。
「映像関係はいい加減」←これはとても解る。本当いい加減だからなあの世界は。全然関係ないけど私も過去に仕事で嫌な思いしたから超わかる。

付録展の様子

付録展じたいはとても小規模でした。京都展くらい沢山あるのかと思っていたのでちょっとだけ拍子抜け!

明治大学 りぼん付録展 ふろく展

撮影して良いポジションが決まっていたので、恐らく行った人の写真みんな同じ構図のだと思います。笑
規模は小さかったけど、たくさんの付録とあと付録の原画が見れたのが嬉しかった!もっと見たい!是非とも有料でもっと大きな規模のやってほしい。

京都展にあった学習机の展示とか、すごい観たかった!

そういえば、今回のりぼん付録展のA4チラシですが京都展と色違いなんですよね。京都展がピンクで東京展が赤。東京展会場でも京都展のフライヤー貰えたみたいなんだけど、私が行った日にはもう全部はけちゃった後でした。残念。

と言うのもこのフライヤーの中の絵柄が、りぼん付録の花言葉トランプになっているんですが京都展と東京展でトランプ1組の絵柄になるという事だったようで。

明治大学 りぼん付録展 ふろく展

こういう遊び心大好きです。

☆私物の花ことばトランプ、付録ブログの方に載せました。

toyalamode.net

まとめ

漫画家側でも会社側でもなく、読者目線でりぼんを作っているという冨重編集長。はじめて実物の「トミー」を目にした!と思っていたのですが、2年前のりぼんフェスタでの水沢めぐみ先生と池野恋先生のトークショーで司会をされていたのを思い出しました。あの編集長がりぼんのトミーだったとは!

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今回じっくりお話を聞いて、喋り方や空気・表情全てからとても素敵な人なのだということがひしひしと伝わってきました。なんていうか、編集部にまつわる話を色々聞いて思ったけど、りぼん編集部ってめちゃ優しいなって!そんなイメージ。

一番印章に残っているのは、「りぼんは小学校半ばから高学年くらいの数年間だけ夢中になるもの。そして卒業して忘れていく」という話。「この年齢の頃に夢中になった事やものを忘れてしまうのは当たり前で、忘れるから良いんだと思う」というような事を編集長が言っていっていて、90年代を懐古してばかりでこの頃のモノを忘れる事なく未だに変わらずずっと好きな私は一体…という気持ちですがw

そういう、女の子が数年間だけものすごく夢中になる「りぼん」をずっと残し続ける事が使命だとおっしゃっていました。永遠に続きますように。

他にも岡田あーみん大先生の話とか、オフレコの事もたくさんあって、すんごい興味深いお話がたくさん聞けてかなり有意義で最高に素敵な2時間でした。

元りぼんっ子として胸が高まり、イラストの仕事をして児童書籍などで描いている自分としてもとても勉強になる事ばかりで、今後仕事していくうえで改めてモノを作るということを考えさせられたというかハッとする事が多かったです。多分きっと基本的なことなんだろうけど忘れてしまっていたことを思い出せたというか。

あの頃たくさんの夢を見させてくれたりぼんは、今もなお夢を見させてくれるなと思いました!

他に変わりはいくらでもいるポジションな私なので、イラストの仕事は正直上手くいかないことのほうが多いのだけど、また純粋な気持ちに戻れた気がするので改めてまた頑張っていこうって思えました!

りぼん、今も昔もありがとう!