90sキッズ〜84世代の回顧録〜

90年代に子供時代を過ごした人のブログ

本当の子供向け番組「ウゴウゴルーガ」

ウゴウゴルーガという素晴らしい子供番組

ウゴウゴルーガのルーガちゃんこと小出由華ちゃんが妊娠したというニュースを見て、またウゴウゴルーガのことを思い出しています。

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ウゴウゴルーガはネットニュースとかで未だに定期的に話題になるので、なんだかんだ毎年思い出している気がする。

ウゴウゴルーガとは
『ウゴウゴルーガ』は、フジテレビ系列局ほかで放送されたフジテレビ制作による子供向けバラエティ番組である。制作局のフジテレビでは1992年10月5日から1994年3月25日にかけて放送された。

ウゴウゴルーガ - Wikipedia

はじめて”シュール”を認識

ウゴルーが始まった時、私は小学校2年生でした。

ウゴウゴルーガ ウゴウゴくんとルーガちゃんと同い年

ウゴウゴくんとルーガちゃんと歳が同じ(同学年)だったのもあり、まず何より親近感がものすごいありました。
学校に登校する前に観るのが日課で、起きて朝ごはんまでの朝6時過ぎからの30分が毎朝の楽しみでした。
朝起きるの苦手だったけど、この頃はウゴルーを観るためにがんばってテキパキ行動できていたような気がします。

ウゴウゴルーガ

不思議なもので子供時代に見ていた番組のことを考えると、その時のシチュエーションや空気までも思い出せますね。
畳の寝室で眠い目をこすりながら兄と一緒にゴロゴロしながら観ていたのを覚えています。

その後、93年4月に放送時間が7:30〜に変わってからは学校の登校時間に間に合わなくなってしまうため朝は観れなくなってしまったのですが、ありがたいことに夕方から再放送も始まったのでした。
小学校3年生になってからは学校から帰ってからウゴルーを観るのが日課になりました。
(その後、また朝の放送がちょっと早く変わったけど観ていたか記憶にない)

ウゴルーは番組始まって早々、あっという間に大人気の番組になっていました。
この時自分は子供なので大人達の事は良く解らないけど、大人のあいだでも話題の番組だったみたいですね。
この時代のクリエイティブが集結したような新進気鋭の番組だっただろうし、大人界隈は丁度サブカル全盛期だろうからその辺りの人たちも反応していただろうなと想像したり…。

この頃まだ珍しかったCGをたくさん使ったこの番組は、内容も奇をてらった内容で子供ながらに「なんだかわからないけど、すごそうな番組がやってる…!」と、思ったというより無意識に直感的に感じ取ったんだと思います。

これまでお笑い番組やバラエティを見て笑っていたのとは違う面白さを子供ながらに感じたのでした。
「面白い」=「爆笑する」だけではなく、面白いにも色々な種類があるのだと体感しながら知った気がします。

そんな「シュール」という感覚を初めて認識したのがウゴルーでした。

ゴーゴーガール?本当のターゲットは

ウゴウゴルーガ 反対から読むとゴーゴーガール

この「本当のターゲットは子供じゃなくて若者だった」説をずっと信じていたのだけど、
2007年に発売された15周年記念DVD-BOXのブックレットに書かれたウゴループロデューサーの桜井郁子さんの言葉を見て、その説はやっぱりただの噂話で本当に子供向けに作ったのだということがわかりました。

この番組は子供エンタテイメント番組として企画されました。利口な大人が、アホでお行儀の悪い子供たちを教育するために作った番組ではありません。
子供のまんま大きくなったようなスタッフたちが(もちろん、この私も)、自分が子供の頃「こんな事が楽しかった」「あんなことをしてみたかった」と思い出しながら、楽しく作った番組です。
子供は、大人が願っているほど子供っぽくはない。私はいつもそう思っています。大人の期待に応えるため、時に無邪気に振る舞ったとしても、心の深い部分ではクールな目を持っています。 大人たちのヒミツの会話もなんとなく理解できています。

『ウゴウゴルーガおきらくごくらく15年!不完全復刻DVD-BOX』
ブックレット 櫻井郁子Pのコメントより

ウゴウゴルーガ

こんなに子供心を理解してくれていた大人達が作っていたとは…!桜井Pの挨拶文を読んですごく感動してしまいました。
子供だった人も大人になるとなぜか子供の頃の気持ちを忘れてしまう人が多く、小学生…いや中学生でも子供扱い・何も分からないだろうと思ってしまうんですよね。

「子供にはわからないだろう」と、大人が思う事柄って子供は大体解っているんですよね。細かい部分まで解らなくても敏感だからこそ体と感覚で感じとっているんですよね。
大人ぶってるとかマセてるのではなく、むしろそれが普通の姿だったり。

自分の子供の頃を思い出すと、小学生になってからしばらくすると大人の前では「子供らしく無邪気になって子供ぽくしないといけないんだ」というもどかしさがあったりしたもんです。

大人が思う「子供向け」と本当のリアルな「子供向け」のギャップを見事に埋めて、本当の子供向け番組(子供が楽しめる)を作ったのがウゴルーなのかもしれません。

番組を見た子供たちの共感を呼びました。当時大人だった人たちは、これは子供向けと見せかけた新型バラエティ番組だと言いながら、楽しんでくれました。

『ウゴウゴルーガおきらくごくらく15年!不完全復刻DVD-BOX』
ブックレット 櫻井郁子Pのコメントより

クラスの友達のお姉ちゃんが言っていたのはこういう事なんでしょうね。
子供向けと見せかけた新型バラエティというのも間違っていなくて、つまりは子供心を持った老若男女全ての人が楽しめる番組だったという事ですね。

記念DVD BOXのこと

それはそうと、2007年に15周年を記念して受注生産で発売された『ウゴウゴルーガおきらくごくらく15年!不完全復刻DVD-BOX』ですが、これ買ってからもう10年も経ったのだという事実に震えが止まりません。

ウゴウゴルーガおきらくごらく15年!不完全復刻DVD-BOX

ついこの間のことだと思っていたのにな〜。

実はこのDVD、まだ全部観てないんですよね。買ってから心に余裕ができたらゆっくりまったり観ようと思って大事にしまっておいたら気づいたら10年経っていたという。怖っ。

ルーガちゃん妊娠のニュースで思い出したようにクローゼットから引っ張り出し、今1巻から観ているところです。9枚組で全部見ると26時間以上かかるっぽいので、見終わったらレビューがてら思い出を振り返りつつまたブログに書こうと思います。